健康は「健口」から

 名古屋市名東区歯科医師会のホームページにアクセスしていただき誠にありがとうございます。私は、令和3年7月から当会の会長を拝命しております。

 当会は、歯科医療を通して地域の公衆衛生および医療福祉に寄与し、併せて会員相互の親睦を図ることを目的とした団体です。名東区のほとんどの診療所開設者が入会しており、現在100数名の会員で構成されています。
 近ごろ、お口の中(口腔)の状態が全身の健康に大きく関わることがわかってきました。口腔の状態が、糖尿病、心臓血管疾患、誤嚥性肺炎、早産・低体重児出産、骨粗しょう症、認知症等、多くの疾患に影響します。特に、歯周病は生活習慣病と深い関係にあります。
 また、感染症においては、小学校において昼食後に「歯みがきタイム」を設けて口腔衛生に取り組んでいる学校はインフルエンザ感染の学級閉鎖が極端に少なくなること、さらに、口腔ケアを確実にすることによりコロナウイルス感染症にもかかりにくくなることがわかってきました。

 コロナ禍において区民の皆様の生活も大きく変わりました。皆様の健康に関する考えも変化し、セルフケアの意識、疾病の予防に対する関心が高まっていると我々も感じています。
 口腔の健康が全身の健康に繋がること先に申し上げました。日々お口の中を清潔に保っていれば、どなたでも末永く健康で過ごすことができます。お口は健康の入り口であるのでつまり、健康は「健口」からです。
 名東区歯科医師会の会員は、区民の方々が、いつも素晴らしい笑顔で、いつまでも美味しく食事をされて、末永く健康で過ごされることを切に祈っています。そのために、日ごろの歯ブラシでのお手入れはもちろんですが、定期的にかかりつけの歯科医院にて歯石の除去を中心とした口腔ケアを定期的に行うことをお勧めいたします。

 今後とも、名東区歯科医師会の活動をホームページにてご覧いただけましたら幸いです。

名古屋市名東区歯科医師会
会長 東浦 司